ゴキブリの種類・生態・侵入経路と対策について解説します
夏になると毎年のように見かけるゴキブリですが、近年の空調設備の進化により一年中至る所で見かけられるようになりました。
ひとまとめにゴキブリと言っても日本だけでも約50種類、世界にはなんと約4,000種類ものゴキブリがいると言われています。
一般的に私たちの前に現れるのはその中でもほんの5種類ほどです。今回はその中でもよく見かける2種類、クロゴキブリとチャバネゴキブリについてご紹介致します。
ざっくりと分けると家庭ではクロゴキブリ、飲食店ではチャバネゴキブリと言った感じですが、ダスキンではどのように駆除や対策方法をするのかをご紹介いたします。
クロゴキブリの生態
体長は約3センチ~4センチ程で上の項目で多くの方が思い浮かんだであろう、
黒くて素早いまさにゴキブリといった見た目をしています。
主な生息地
ほとんど屋外で生活し、屋内に巣を作って生活することは滅多にありません。特にマンホールの蓋の裏やゴミ置き場、公園の木々の隙間等の湿っていてジメジメした場所を好んで生活します。
しかし餌や水分を求めて、家の中に侵入してきた個体を見かけることがしばしばあります。家の中でみかける時は台所でみかけること多く、特に冷蔵庫の下のモーター部分など暖かい場所でみかける事が多いです。
寿命はどれくらい?
幼虫期で約80~110日間、成虫になってからは約200日間といわれています。つまり全体を通しておよそ9~10ヶ月間ほど生きます。
産卵方法は?
クロゴキブリのメスは一匹につき産卵回数は約20回くらいの卵を産み、卵鞘と呼ばれるカプセルのようなものに入れて、安全な場所に固定します。
1つの卵鞘から約20匹の子供が産まれますので、1匹のゴキブリから年間約400匹の子供が産まれる事になります。またこの卵鞘には殺虫剤等は効かないのでほとんどの確立で卵は孵ってしまいます。
しかしクロゴキブリは外で生活する為、卵鞘を見ることはほとんど無いと思います。
クロゴキブリが居なくならない理由
人が外で見かけるクロゴキブリは大体が「オス」であります。「メス」は主に巣を守っていて、その巣は人目につかないマンホールの下などにあります。オスはゴミ置場などから餌を巣に運びます。
人が外で見かけるのは、このゴミ置場などから巣に餌を運んでいるオスのクロゴキブリです。従って人が殺虫剤やトラップで駆除しているのは主に「オス」のクロゴキブリです。
高い繁殖力
上記でも説明しておりますが、クロゴキブリは一度にまた生涯に沢山の卵を産みます。おまけに卵は鞘に守られているため、殺虫剤は効きません。これでは繁殖スピードに駆除が追いつかない!
これが絶滅しない理由です。(残念)
ゴキブリが絶滅しない理由オリジナル動画
ゴキブリが絶滅しない理由を、弊社オリジナル動画でもご説明しておりますので、そちらの方もご覧になってください。
ゴキブリは脱皮するの?
今回は作業中に「白いゴキブリがいた!」と思ったら、脱皮中のゴキブリだった!という映像が撮れましたので公開します。
チャバネゴキブリの生態
体長は約1センチ~1,5センチ程でクロゴキブリと比べてかなり小さく、明るい茶褐色をしています。
主な生息地
クロゴキブリと違いほとんどが屋内で、特に飲食店の厨房で生活するため、自宅で見かけることはあまり無いと思います。冷蔵庫のモーター部分や狭い場所を好むので段ボールの隙間などに巣を作り生活します。
寿命はどれくらい?
幼虫期で約60日間、成虫になってからは約150日間くらいでクロゴキブリと比べて短命です。しかし産卵数が多くしかも屋内で生活する為、1日に2~3回見かけると、もう既に巣を作られている可能性が高いです。
産卵方法は?
チャバネゴキブリは1回の産卵でなんと40~50もの卵を産みます。それを卵鞘の中に入れるのはクロゴキブリと同じですが、チャバネゴキブリはずっと雌がお尻にくっつけたまま生活します。粘着シートを置いたりしておくと、たまに卵鞘を抱えたままの雌が見られます。
チャバネゴキブリ捕獲画像
一匹のゴキブリからこれだけの数が出ると思うとぞーっとしますね。
新種のゴキブリ発見
先日35年ぶりに2種類のゴキブリが発見されたとニュースがありました。発見された場所は南西諸島(鹿児島~沖縄にかけて)で見つかったそうです。このゴキブリは民家に侵入することの無い、駆除対象外のゴキブリですが、ニュースで出ていたのでチョット紹介します。
今迄発見されたゴキブリは57種類でしたが、新たに2種類加わって59種類になりました。しかし実際に我々が見かけたりするのは1割程度だそうです。
新たに発見されたゴキブリの名前は
- 左:アカボシルリゴキブリ
- 右:ウスオビルリゴキブリ
元々ルリゴキブリは発見されていたのですが、今回新しく2種類増えました。
ルリゴキブリの体長
アカボシルリゴキブリは12㎜~13㎜、ウスオビルリゴキブリは12.5㎜~14.5㎜でウスオビルリゴキブリの方が若干大きいです。
ゴキブリ侵入経路について
ゴキブリって何処から侵入して来るのですか?
ベランダ・玄関・窓など開閉箇所が多いです。
なぜなら、人が出入りするため、塞ぐことが出来ないからです。
開閉箇所付近には、ブラックキャップなどの置型の薬剤を設置することをお勧めします。
開閉箇所には対策をしているのですが、ゴキブリがいました。他に何処から侵入して来たのですか?
排水管や排水溝から侵入して来たことが考えられます。
水回りは薬剤を使用しても水で流れてしまうため、防臭キャップなどで塞ぐことをお勧めします。
また流し台下の隙間などは、パテで塞ぐことをお勧めします。
ゴキブリ侵入対策オリジナル動画
ゴキブリ駆除対策方法
基本的にはベイト剤(毒餌)を使い作業致しますが、一回の作業で全てを駆除すると言う事はほぼ不可能です。そこでダスキンでは、粘着トラップを巣になりやすい場所に設置し、4週に1回定期的に訪問して粘着トラップを確認します。
次に粘着トラップにどのくらいのゴキブリがいるのかを確認し、
- 巣が何処にあるのか?
- どのような薬剤を使用するのか?
を判断して次の駆除作業に入ります。
クロゴキブリには、ほとんどベイト剤のみで対応しますが、チャバネゴキブリの場合は状況に合わせて
- ベイト剤(毒餌)
- 液剤
- スプレー剤
などの薬剤を使い分けて作業します。
ベイト剤を食べているゴキブリ貴重映像
この動画の中では、ゴキブリが実際にベイト剤を食べているところや、ベイト剤を食べたゴキブリがその後どうなるのか等についても解説しています。
ゴキブリ駆除の無料相談・無料見積り
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執筆者:ダスキン東寺尾支店 斉藤 英一