寒冷地にもチャバネゴキブリが・・・!
「北海道にはゴキブリがいない」と言う話を聞いたことがありますか?これは「都市伝説だ!」と言う人もいますが、ご高齢の方で「見たことが無い」と言う人もいるんです。
しかし実際には居るんです。見たことも無いと言うのは「チャバネゴキブリ」のことで「クロゴキブリ」は前から居たのです。でも近年北海道でも「茶色のゴキブリを見た!」と言う人が増えて来たのです。では何故近年北海道でもチャバネゴキブリを見た人が増えて来たのか?
チャバネゴキブリは寒さに弱い
クロゴキブリはマンホールの中などを好み、昼間はじっとしていて暗くなると餌を探して動き出します。
チャバネゴキブリは寒さに弱い為暖かい場所を求め家の中に侵入して来ます。また「クロゴキブリ」と違い人間に対する警戒心が低いので、人を出くわしても逃げる事もしません。
空調システムの向上
寒冷地であっても、暖房設備の整ったオフィス・ホテル・病院・飲食店などには元々は見受けられていたのですが、一般家庭ではその姿をなかなか見る事が無かった「チャバネゴキブリ」ですが
近年の空調システムの向上により、一般家庭でも一年中快適な空間が作り出せるようになりました。逆にそれはチャバネゴキブリにも快適な空間であり、元々人に対する警戒心が低い為、家の中に堂々と侵入して来るようになりました。
物流網の発達
そもそもチャバネゴキブリは、段ボールや家具などの荷物にくっ付いて侵入する事が多いのが特徴でもあります。近年の物流システムも北は北海道から南は沖縄までの物流網もかなり発達しており、
また寒冷地も空調システムの向上により一年中暖かいので、南の暖かい地方からくっ付いて来たチャバネゴキブリでも快適に暮らせる環境になったと考えられています。
執筆者:ダスキン東寺尾支店 斉藤 英一